毒親を憎めば、全ての問題は解決しますか?

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今になってはじめて、父も私と同じ生きづらさを感じながら生きてきたのだろうと気づく。

ただ、父は問題を全て外出しする人だった。社会や、組織や、身近な人間…家族や同僚…、そいつらがバカでどうしようもないからオレは生きづらいだけであって、オレ自身は、完璧な人間である。と。そうして、自分を省みることなく周囲を攻撃することで、心のバランスを取り続けた。

これでは、周囲の人間は、たまらない。しかし、私自身は、どうだろうか。結果的に、父と同じことしかしていないのではないか。私が生きづらいのは全て、そういう父に悪影響を受けたためだ、ってね。

近年SNSで見かけるようになった、毒親憎悪のツイート。実生活で、実害のある毒親の悪影響を受けないよう気をつけるのは当然のことで、私も、父からは離れている。でもツイートなど見ていて、なにか、毒親を憎むことそのものがその人のアイデンティティになってしまっているように見えるし、私も、そう見られているのではないかと。

そんな自分自身を変えること。それは、毒親という「外部の問題」に全てを追っかぶせるよりも、はるかに難しいことだ。でも難しい分、少しでもそれが出来れば、大きな効果があるはず。

昔、「栄光なき天才たち」というマンガで、主人公の母が強圧的な父に圧迫されとても辛い人生だ、あれではお母様の人生は無いようなものよ、と姉に訴えられた主人公が「お姉様の考え方は人間をダメにする。お母様の人生は確かに辛いが、それでも、お母様の人生はお母様のものだ」と諭す場面があった。

私の人生は私のものだし、あなたの人生も、あなたのものだ。毒親に捉われること、ただそれだけで、自分の人生、終わってよいのか?